1983年にトーキングヘッズのライブ「Stop Making
Sense」が映像化され、その中でメインボーカルのデヴィッド・バーンが最後に歌った「Crosseyed and Painless」の際、GUILDのソリッドギターを使用したことがきっかけとなり、ハードロックやへヴィメタルプレイヤーからの熱い支持を受けるようになります。その声に応えるべく X-82 Starfighter、S-80 Flyer、X-79
Skyhawk、SB-66E Bladerunner、などのソリッドギターを数多くリリース。アコースティックラインでは新たにGUILDのパートナーとなったジョージ・グルーン(有名なギター歴史家であり、グルーンギターのオーナー)へ協力し
D62、D64、D66、F42、F44、F46などをリリース。GUILDとしてもグルーンギターの技術を応用し、より精度の高いアコースティックギターの製造が可能となりました。また、アーティストモデルも多く設計されハンク・ウィリアムズのJr.(G-45)、DE-500そして、デュエイン・エディーのオリジナルギターも製作されました。
-1990年代-
スティーヴィー・レイボーンがMTV アンプラグド内でJF6512を使用。 1993年にはスラッシュの為にレッドカラーのダブルネックギターを作成。
エレキ6弦とセミアコーステック12弦のダブルネックギターのデザインのアイディアをスラッシュはナプキンに書き、それを要望どうりに作成したものが後に”クロスロード”と呼ばれるモデルです。 「ゴジラ」と呼ばれる同じ設計のギターはガンズ&ローゼズ、ベルベット・リボルバーでも使用されスラッシュと共に世界中を回りました。 また、GUILDのパートナーであるブライアン・メイの限定モデル「
Brian May Signature, Brian May Special,Brian May Standard 」の機種を生産。 さらに1994年に「Soundgarden」と「Black Hole Sun」で大ヒットを飛ばしたサウンドガーデンのギタリスト、キム・テイルが若干19歳にしてシグネチャーモデルの「S-100」を使用した事により、
若い世代へもGUILDの認知が急速に広まっていきました。
-2000年代-
この時期、GUILDはまるで遊牧民のように、より良い環境を求めて移動します。
2001年、ロードアイランド州からカルフォルニア州コロナに移転。2004年には、生産拠点をワシントン州タコマへ移転。 さらにより良い環境を求め、数年後にはコネチカット州ニューハートフォードへ生産拠点を移します。 この大移動の最中、伝統的なデザインを重視した「GAD」シリーズをリリース。
アーティスト達の動きも活発で、2002年にトム・ペティがグラミー賞を受賞した映画「Concert for George」の中でGUILDの12弦を奏で、 2003年には、アメリカ合衆国で開催されるチャリティーコンサートでシェリル・クロウが「The First Cut is the Deepest」を演奏する際に”M-85I
bass”を使用したことでも注目を集めました。