第2回ASTURIAS工場レポート2016
いってまいりました、アストリアス工場!
今回は第2弾、またまたこだわりぬいたタンタンカスタムをオーダーしてきちゃいました。
早速その様子をレポートしちゃいます。
初日はあいにくの雨模様。ですが負けてはいられません、早速工場に潜入です!
と、その前に工場近くの南久留米駅をパチリ。このレトロな駅舎、なんとも味わい深い。
工場に着くと、雨の中ズラリとネック材が積まれ、自然乾燥されておりました。
聞くところによると、こういった雨の日でも特に何もせずこのまま外に出してあるそうです。
こうして長い時間をかけて、まさに自然に乾燥させてるのですね。
このあたりもアストリアスのネックが非常にしっかりとしている要因のひとつなのでしょうね。
工場に入ると、相変わらずいろいろな工具や冶具が並んでいます。
そして真剣に作業している職人さんたちも。
ギターの型もたくさんあって、中には現行のアストリアスで使っていないものもチラホラ。
参考のために機会があればいろいろなギターの型を取っているそうです。
この中からもしかしたら新しいものが出来上がるかも、なんて考えるとワクワクしちゃいますね。
次に見たのが塗装および磨きのブース。
このこじんまりとしたブースでアストリアスの全ての楽器が塗装されています。
塗装後の楽器は乾燥ブースに入れられるのですが、ここも強制的に乾燥させるというのではなく、
楽器により良い温度湿度で保管されているという印象が強いですね。
磨きの工程も、写真のバフマシーンもありましたが、当日は使われておらず、全て人の手で磨かれていました。
そして今回のメインディッシュ!
目的のカスタムに使う材料を選定するため、2階にある材料部屋へ!
様々な種類、状態の材料が所狭しと置かれています。
入ってすぐにマダガスカルローズを発見!使えるのか聞いてみたのですが、まだ仕入れて間もなくこれから乾燥させていくところなので、今回のオーダーでは使えませんでした、残念(涙)次回までには使えるようになっていることを期待しつつ、さらに物色します。
トップやサイド・バック、ネックや指板、はたまたブレーシングまで相当な数が保管されていますが、ここでもうひとつ驚いたことが!これだけの数があれば使えない材料が出てきてもおかしくないと思うのですが、そういったことはほとんど無いそうです。工場での管理ももちろん良いですが、その前の仕入れの段階でかなり厳しく選別することによりロスを極力なくすようにしているのですね。
こういったところからも、アストリアスの楽器に非常に動きが少ないのは納得ですね。
そしてこの日は、コアとローズ、そしてハカランダを選びました。特にハカランダは貴重な材を何セットも出していただき贅沢に選ばせてもらいました。相当良い材を選べましたので、出来上がりをお楽しみに!
今回、D-EMPELORにはキャッツアイインレイの指板を採用しました。
最初、Dモデルにはキャッツアイ指板のモデルが無いので断念しそうになったのですが、クラシックのレコーディングローズがスケール一緒だから使えるんじゃない?という天の声が!!ありがとう、アストリアスさん!!!しかも、インレイが施された指板をいくつも出してくださり、極上の1本を選ぶことができました。
さあ、張り切って2日目行ってみましょう。
前日とは打って変わって晴れて気持ちの良い天気です。
恒例のラジオ体操も終わり、今日はまずトップ材の選定からいってみます。
アディロンはやはり数は少なかったものの粒ぞろいで、良いもの見つけられました。ジャーマンも1本分選んだのですが、これまた極上!工場にあったジャーマンの中でも一番のものを見つけたといっても過言ではないと思います!
アストリアスの特徴であるウッドバインディングも、フレイムメイプルとフレイムコア、各楽器に合わせて選んじゃいました。特にコアは先日入荷したばかりということで、大変ラッキーでした。
また今回はネック材まで見せていただき、これも各楽器に合わせて1本1本選ぶという贅沢をさせていただきました。