茶位ギター工房を創業した茶位幸信氏による作品が入荷いたしました。
幸信氏は2011年に他界され、現在工房はご子息の幸弘氏に引き継がれています。
今回入荷した個体は当時でも上位グレードのNo.60で、
トップには杉単板、サイド・バックにハカランダ単板が使用されています。
今となってはワシントン条約による規制などもあり、
ハカランダ材を使用したモデルは非常に貴重かつ高価なものとなっています。
杉材のパワフルさとハカランダ材の歯切れの良いサウンドが合わさり、
ボリュームがあり、かつ粒立ちの良いサウンドになっています。
演奏性の面でも、650mmスケールにナット幅51mmと標準的な仕様で、
弦高は6弦12F・1弦12Fともに3.6㎜ほどで、サドルはぎりぎりまで下げられています。
ネックの反りはほとんどないので、これ以上弦高を下げるのは難しそうです。
ボディもこれまで使用されてきたなりの傷などはちょこちょこありますが、
全体的にコンディションは悪くないと思います。
ただ一か所、指板の1弦側脇のトップが指板に沿ってクラックが入ったようで、接着修理がされています。
またボディバック面の塗装は何か所かタッチアップされています。
貴重さだけでなくその造りも素晴らしい逸品だと思います。
汎用ギグケース付